野村羊子Blog
 日々の思いや行動などを綴っていきたいと考えています。よろしくお願いします。

2009/06/10
9年6月9日−2 子どもの貧困対策

6月9日(火)−2
☆「子育てを応援してください〜子どもに貧困を背負わせないで!緊急集会」 母子加算復活法案提出緊急集会実行委員会
 母子家庭の当事者が次々と発言した。母親も子どもも合わせて10人を超える当事者の声。そして、国会議員が全党から出席していた。さらに短時間ながらもまとめた資料を駆使して端的に語る立教大の湯澤直美さん。
 子ども対策が必要だと、思わせるにたる会だった。
 母子加算の代わりに就労支援というが、85%がすでに就労していてなおかつ貧困の現状を見ていない。なのに、これ以上どうしろというのだ。子どもが一つ一つあきらめていくことをどうしたらいいのか。さまざまな声を聞いた。
 子どもの貧困にきちんと対処しないと、社会そのものが危うくなる。湯沢さんはそう解説する。今、すでに、ロス・ジェネ世代にきちんと対処しなければ、あと10年15年でこの社会は崩壊する。私はそう思っている。社会を支える中核となるであろうはずの世代の少なからぬ割合が安定した雇用と暮らしを手に入れていない。かろうじて支えている親世代の高齢化をこの世代が支えられるわけがない。同時に子育てもできないのだから、少子化はさらに進み、なおかつ貧困化の中で経済的・精神的安定を得られないまま、中途半端な学業と不十分な社会経験のなないまま育つ若者が増える。企業は必要な中核社員も、現場作業をこつこつこなせる人材も確保できないことになる。
 日本はどんな社会を目指すのか。今の政治はそれに答えられない。現状維持で5年10年先にどのような世代構成になり、どのような社会のバランスになっているか。きちんと予測し、それに基づく政策提案をしているところは見当たらない。
 緊急の現状手当ては必要だけれど、長期的展望に基づく手を打っていかなければ、緊急対策も無策になっていく。今年はじめに緊急対策で、公営住宅に入った派遣切りされた人たちは再就職できないまま、住居を追われようとしている。新たな社会状況の中で、本当に必要な手立てが打てないまま、時がずるずる経ってしまった証ではないだろうか。
 築地の話と同じように、ここでも、どのような社会の青写真を描くのか。ゼロから見直す必要があるだろう。子どもが幸せに生きていくにはどのような環境が必要なのか。それは、本当は施設やカウンセラーなどなどではなく、安定した暮らしを営む親との生活なのだと思う。それを支えるのが、現金給付だったり、教育費の無料化だったりするのだと思う。
 親の婚姻状態によってではなく、単に収入によってのみ支給される子ども手当て、広く薄くではなく、必要な貧困家庭に厚く支給される現金給付をきちっと制度設計してほしいと思う。同じ効果があるのなら、給付つき税額控除でもいいけれど。

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